
きこりの友 奥出雲…
2025年2月1日号
1 友の会からのおしらせ
◆2/15(土)は、森の実践研修会
ここ数年は冬の恒例となりつつある実践研修。前号で告知しました通り2/15(土)に開催です(荒天積雪の場合2/22に延期)。会場は昨年と同じく奥出雲町八川の山林。9時までに八川コミセン前駐車場にお集まりください。参加費無料、昼食も出ます。
コースはチェーンソー伐木造材コースと、林内作業車を使った集材コースの2つ。ちなみに林内作業車は会員向けに貸出しもしています。実践研修の意味あいとして、実際に材(チップ用)を搬出する流れの中で実施します。学ぶ、練習する、習得する、そんなことと同時に、感じる、ということを体験できるのがいいところ。ふるってご参加のほどを。
お申し込み、お問合せはリンク先から。
2日前までに要申込です(昼食準備、延期の場合の連絡のため)
https://okuizumo-kikori.net/archives/1100
2 おすすめの講座・研修など
◆講演会「拡大するナラ枯れへの取り組みとこれからの広葉樹林管理」
2月19日(水)9時~14時/森林総合研究所大会議室(会場)+ Microsoft Teamsによるオンライン配信/無料・要申込
https://www.ffpri.affrc.go.jp/event/2025/20250219naragarelec/index.html
”ナラ枯れ対処の基本は森林管理であり、それゆえその方法は地域によってさまざま”であるがゆえに、この会議では地域も活動実証主体もさまざまな事例を集め11人が講演します。
平日午前という時間帯ゆえ参加できる方は限られましょうが、空き時間に断片だけでも受け取り、「これは!」ということがあれば、発表者やテーマからリサーチかけてみるのもよいと思います。
◆講義「”保持林業”って何だろう?~人工林の生物多様性を高める方法を探る」
2月20日(木)19時半~21時/オンライン(Zoom)/無料・要申込
講 師:山浦 悠一(森林総合研究所 四国支所 主任研究員)
聞き手:相川 高信(林業政策アントレプレナー)
https://hojiringyo-moridukuri.peatix.com/view
◆講義「森の未来を左右するフォレスターという仕事」
2月25日(火)19時~20時半/オンライン(Zoom)/参加費500円〜・要申込
講師:中村幹広(岐阜県立森林文化アカデミー 森林技術開発・支援センター長)
GENなんでも勉強会オンライン 第40回
https://gennandemo40.peatix.com
◆event「木を見て森も見る」浜松市100人カイギ vol.16
2月6日(木) 19時~21時/オンライン(Zoom)/無料・要申込
1号でも紹介しましたが、改めて。鈴木将之さんはじめ登壇者については、下のリンクなど参照ください。5人の登壇者そ
れぞれ魅力的な方ばかりで楽しみです。鈴木さんについては以下リンクをご覧ください。
■林業家と天竜美林を歩く 鈴木将之編 20221021
https://youtu.be/b4dpaWS370o?si=3kFoK67dPC9NMduE
■日建ウェブサイト「新林」~木こり活動レポート#4 天竜の森で植林について考えてみる
https://sin-rin.jp/report/do/165
3 気になる、なんでもあれこれ
◆木こりの山飯
熊本県阿蘇市の後藤林業を営む後藤亮さんは、「林業がなりたい職業ベスト10に入るその日」を夢見て20年。インスタグラムでまげわっぱの弁当を毎日アップしています。彩りとともに健康栄養面も考えられた内容に思わず声が出そう。一枚目はお弁当の写真で統一しつつ、2枚目からは仕事現場や地域の写真が続きます。「表現する林業」を標榜するサイトをのぞいてフォローしてみましょう。
https://www.instagram.com/free_g_style/
◆通称「森の多面」交付金の令和7年度募集が始まっています
「森林・山村多面的機能発揮対策事業」ですが、対象が「森林所有者、地域住民、自治会等の地域の実情に応じた、3名以上の者で構成した組織」ということで、小さなグループでも取り組めるものです。予算案通過前でもあり詳細な要項はまだ出ていませんが、令和7年度からは「資源の活用(稼ぐ)」「持続性」面が重視される見込みです。
https://www.pref.shimane.lg.jp/industry/norin/ringyo/mizumori/tamenteki/
※リンク先は島根県
◆農文協『季刊地域60号 2025年冬号』
特集:里山・裏山林業を成功させる!/米でつくる「関係人口」
https://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54024015/
上の「森の多面」交付金について事例がいろいろ出ていて参考になります。季刊地域はここ数年、年に一度は林業分野の特集を組んでいます。地域における林業への関心が高まってきていることの証左でもあります。いや、ほんとに。林業そのものは経済産業としては微小もよいところなのですが、そこじゃないんだ大事なのはということが、地域の山林に対する認識が変わりつつあることのモニタリングとしても一読の価値あり。
◆書籍『森林未来会議 森を活かす仕組みをつくる』(築地書館)
熊崎実・速水亨・石崎涼子[編著]
https://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1583-2.html
あとがきが出版社のサイトで読めます。本体はこれから買って読みたいところ。県立図書館には蔵書あります。
4 編集後記
1号で紹介した『智頭の自伐林業の今~これからの山づくりとは?』。
1月26日の日曜日、何人かで集まり山で活動した後、ZOOMを大画面につなげて聴講しました。講師は智頭町の若い林業家にして、智頭ノ森ノ学ビ舎という団体を運営する國岡将平さん。真面目で正直な語り口なのですが、それがゆえの忌憚ない発言もあって、大爆笑ということも。録画なしのよいところですよね。
その國岡さん、この時の講義ではふれられなかった(と思う)のですが、人口6000人ほどの小さな町で、若い林業グループを育ててきた奇特な方です。で、そのグループを育て実績をあげてこられたコツのなかで、「焚き火」が大事であると。(※出所みつからず。次号で紹介します)
焚き火………イメージとしてつねに意識していますと。これ、薪を焚くという具体の行動のみならず、燃えるものを囲むという抽象も含めたものです。どういうことでしょうか?
まず、火をくべ続けないと、場が消えてしまうということ。暖かい火があればこそ、人が集まってくるけれど、消えたらおしまい。
そして、火をみんながよく見ているということ。薪がなくならないように。強すぎないように弱すぎないように。またお互いに寒くないか熱すぎないかを自然と気遣いながら加減をみている。誰がということもなく、誰かが動き、見守るなかで、自然と火は維持される。新しく加わる人もいれば去る人もいるけれど、それもすべて自然。
逆に消えるときには、あぁ、このままじゃ消えてしまうのに、と思いながら誰も動かない。その前から、ひとりふたりとすでに立ち去っているのだけれど。そう、炎は陰を見えにくくもするから、炎だけ見ていると、いなくなっている人が増えていることに気づかない。
というようなことなのですが、大事なのは、その焚き火が楽しいかどうか。
というより焚き火はなんだって楽しくできるようになっているのです、ふつうは。楽しいものだから、ふつうにやればいいんですよ、と。言われみればそんな気がしませんか?
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