基本姿勢と受け口づくり、身につく、楽しむコツ
これまで2回にわたって、山に行かなくもできる、訓練と準備について記事にしました。チェーンソー操作の基本姿勢、ソーチェーンの目立て。最初に正しく身につけると上達が格段に違ってくるし、経験を積むほどに磨きもかかる面白い事項です。忘れないよう見直してもらいつつ、今回は基本姿勢の「ダメな例」を取り上げ、あわせて受け口づくりのコツにせまります。
姿勢の練習は効果が出やすいから楽しい
正しい姿勢とは、野球やテニスなどのスポーツでいえば、難しい球も打ち返せて、見た目にもかっこいいこと。合理的でコントロールが効くフォームです。チェーンソー・ワークも実は同じ。狙ったところへピタリと倒せ、無理無駄がなく美しいものです。
身につける王道は、これもスポーツと同じく素振りです。チェーンソーを持って、立った姿勢・中腰・膝つきの3つと、ハンドル位置を変えながら、傾きや握りを確認してみましょう。地味に思えて、効果が出やすく楽しくなります。
さて下の図が「ダメな見本」です。
研修を受けているなら、あり得ないこと満載ですが、中腰姿勢は、ボロが出やすいのも確か。また、実際の現場は、すべりやすい急な斜面だったりして、理想の姿勢が常にとれるわけではありません。
ただ基本姿勢が身についていれば、いちいち考えなくても、ベターな姿勢に身体が導いてくれるようになります。
受け口づくりは、下側の水平切り線と斜め切り線がきれいに一直線にあっていなければなりません。これが初心者には難しいところ。水平線がどうしても斜めになる、切りすぎてしまいうまく合わせられない……。「ある、ある」という人、基本姿勢を見直してみませんか?